市販のVHSにはコピーガードという機能があり、そのままビデオテープからDVDへダビングしようとしても上手く映像が出力・録画されないといった問題が生じます。このページでは、そもそもコピーガードのあるVHSをダビングして良いのかを含めて解説しました。
VHSに録画されている映像は著作権法によって権利保護がされています。基本的に著作権が認められている映画やドラマの映像などは、無断で複製したり公開したりすることはできません。
ただし著作権法には例外規定があります。個人が私的に楽しむ目的であれば、VHSの映像をダビングしたり、テレビ番組を録画したりといったことも条件付きで可能です。
とはいえ、個人使用であれば何もかもがOKというわけではありません。著作権法では「技術的保護手段の回避の禁止」という原則があることもポイントです。
技術的保護手段とはつまり「コピーガード」のような、不正なコピーを防止するために保護する機能のことです。コピーガードを解除してダビングしてしまうと、その時点で著作権侵害という犯罪行為になってしまいます。
コピーガードを解除してダビングすることは、著作権侵害です。あくまでも合法的に対処しようとすれば、著作権者へ依頼してダビングの許諾を得るといった手段が考えられます。
もし著作権者がダビングを認めれば、晴れて著作権侵害とならずに映像をコピーしたりダビングしたりすることが可能です。
とはいえ古いVHS・ビデオ作品になると、そもそも著作権者へ問い合わせることが難しい場合もあるでしょう。
技術的な方法論として、コピーガードのかかったビデオテープの映像をDVDへダビングすることは可能です。例えば、ビデオデッキからパソコンの画面へつなぐ機械とケーブルを用意。ビデオデッキで再生したVHSの映像をパソコン画面に出力し、パソコン側で画面上の映像を録画するという方法があります。
この場合、パソコン側で録画しているのはあくまでもモニターに映し出されている映像であり、コピーガードそのものを解除したことにはなりません。
そもそもVHSのコピーガード機能は、映像の不正なダビングや流出を防ぎ、著作権侵害を起こさせないための技術的保護手段です。そのため、コピーガードを回避して映像をダビングするという行為そのものが著作権法に抵触してしまう可能性があります。
現実問題として、技術的にコピーガードを解除しなくても、映像をダビングすることは可能です。しかし、それも場合によっては個人使用の範囲を超えて著作権侵害に当たると判断される恐れもあり、基本的にコピーガードがかかっているVHSは安易にダビングしないよう注意することが無難です。
対応メディア | DVD・CD | BD | データ |
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VHS | 598円/本 | 1,257円/本 | 598円~/本 |
miniDV | 598円/本 | 1,257円/本 | 598円~/本 |
対応メディア | DVD | BD | データ |
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VHS | 1,650円/本(60分) | ー | ー |
miniDV | 1,650円/本(60分) | ー | ー |
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