家の掃除や引っ越し、結婚といったタイミングで、自宅から昔のビデオテープが出てきた経験はありませんか?
そのなかに入っている大切な思い出の映像をまた見たいと思う人も少なくないでしょう。
本記事では「ビデオテープの中身を見たいのに再生手段がない」という方に向けて、昔のビデオテープを見る方法について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
家庭用ビデオのもっとも一般的な規格として、かつて普及していたVHS。VHSビデオの映像を見るためには、ビデオデッキや8mmビデオカメラなど、VHS規格に対応した製品が必要です。
しかし、VHSビデオデッキはどこのメーカーでもすでに生産終了しています。手もとにもうVHSビデオデッキがない人も多いでしょう。
そのため、ビデオテープの映像を見ようと思うと、ほとんどの人はVHSビデオデッキを入手することから始めなければなりません。とはいえ、製品としての生産が終了していることから、新品のVHSビデオデッキを手に入れるのは非常に難しいでしょう。
昔のビデオテープのなかには、MiniDVという手のひらサイズのタイプも存在します。MiniDVは、DVという家庭用デジタルビデオ規格に対応した小型ビデオカメラ用のビデオテープです。
HDDビデオカメラが普及した現在、DV規格のビデオカメラはほとんど流通していないのが現状。そのため、DV規格のビデオカメラがもう手もとにない場合は、MiniDVを再生することはできません。
自分でビデオテープを見ようとすると機材の準備や操作だけでなく、ビデオテープが劣化していないかといったことを確認する作業も必要になります。機械が苦手な人、忙しい人にはハードルの高いと言えるでしょう。
こうした問題を手っ取り早く解決したいなら、専門業者にダビングサービスを依頼するのがおすすめです。
「MiniDV ダビング」「ビデオテープ ダビング」といったキーワードでインターネット検索するだけでも多くの業者を見つけることができ、簡単に依頼できるのもメリットのひとつ。業者によってサービスの細かい内容は異なりますが、DVDにダビングしたり、パソコンやスマホでいつでも見られるようにしたりできます。
自分で作業するのが難しい場合や、見たいビデオテープの数が多い場合は、ダビングサービス業者への依頼を検討してみましょう。
■選出基準
Googleで「ダビングサービス」と検索(2022年6月22日時点)し、上位70社のうち「ダビングに業務用・プロ仕様機材使用」会社の中から、
ダビングコピー革命……「納品形態がDVD・BD・データに対応」に対応している業者の中で最も年間実績数と対応メディア数が豊富なネット型業者
カメラのキタムラ……「サービスを提供している店舗数が最多」の店舗型業者
として選出しています。
※2022年9月15日時点での情報です。
VHSやMiniDVなど、昔のビデオテープを見たい場合は、再生可能な中古品のビデオデッキやプレイヤーを入手しなければなりません。
新品を入手することは難しいものの、通販サイトやオークションなどでは、中古品が出回っています。必要に応じて購入・落札してみるのもひとつの手です。
こうした中古品を入手するときは「動作確認は取れているか」「正常に機能するか」を確認するようにしましょう。せっかく購入したのにビデオテープを入れても再生できない…といった事態を避けられます。
ただ、動作が保証されている商品はプレミア価格になっていることも少なくありません。手頃な価格のときを見はからって購入・落札を検討する必要があるでしょう。
ビデオデッキやプレイヤーが入手できないときは、レンタルするのもひとつの方法です。レンタルサービスであれば1泊からレンタルできるショップもあるなど、気軽に利用できることが多いのも嬉しいですね。
しかし、レンタル期間が長引くほど費用も高額になります。見たいビデオテープの数が多い場合、再生するのに時間がかかり、結果的にレンタル費用がかさんでしまうこともあるでしょう。
また、レンタルの場合、ビデオテープを見られるのはビデオデッキのレンタル期間中に限られてしまうため、いつでも見返せるわけではないこともあらかじめ知っておきましょう。
ビデオテープの場合は、テープの劣化により映像も劣化してしまうことが考えられますが、DVDにダビングすることによって映像を長い期間の保存が可能となります。大切な思い出を長期間保管したい、後から見返したいと考えている場合にはダビングサービスの利用がおすすめといえます。
ただし映像自体は劣化しないものの、DVDそのものは劣化して映像の読み込みができなくなってしまう可能性もあることから、長期間保存したいと考える場合にはDVDが寿命を迎える前に新しいDVDに再度ダビングを行う必要があります。
デジタルデータは複製がしやすいため、ダビングを行った後にはコピーをして家族や友人に渡せます。例えば友人同士で旅行した映像をコピーしてそれぞれに配るといったことも可能になります。
ビデオテープの映像をデジタル化することにより、スマートフォンやタブレットでもその映像を見られるようになります。気軽に映像を見ることができるのはもちろん、ビデオデッキが壊れてしまってビデオテープの録画を見れない人も問題なく映像を見られるようになります。もしビデオテープ再生のためだけにビデオデッキを持っている人は処分をしてしまう、という選択肢も生まれます。
DVDはビデオテープよりも薄いため収納場所を取らずに済みます。ビデオテープで収納スペースを取られていた人にとっては大きなメリットといえるのではないでしょうか。
ビデオテープを再生するにはビデオデッキが必要ですが、ダビングによりさまざまな機器での再生が可能になるため、専用の再生機器が不要となる点もメリットのひとつです。上記で記載しているようにスマホやタブレットでもそのデータを見れますし、パソコンなどでも再生できます。
ビデオテープは、保管状況によってはカビや劣化、シワなどが原因で正常な再生が難しくなっているケースもあります。このような場合、自分でダビングを行うのは難しいと言わざるを得ません。しかし、ダビングサービスを提供している業者の中には、修復の対応が可能なところもあります。そのような業者に依頼することで、状態が悪くなってしまったビデオテープのダビングができる可能性も考えられます。
対応メディア | DVD・CD | BD | データ |
---|---|---|---|
VHS | 898円/本 | 1,557円/本 | 898円~/本 |
miniDV | 898円/本 | 1,557円/本 | 898円~/本 |
対応メディア | DVD | BD | データ |
---|---|---|---|
VHS | 1,650円/本(60分) | ー | ー |
miniDV | 1,650円/本(60分) | ー | ー |
■選出基準
Googleで「ダビングサービス」と検索(2024年7月5日時点)し、上位50社のうち「ダビングに業務用・プロ仕様機材使用」会社の中から、
ダビングコピー革命……VHS1本の料金が1,000円未満且つ録画時間による追加料金が発生せず、最も対応メディア数が多いネット型業者
カメラのキタムラ……「サービスを提供している店舗数が最多」の店舗型業者
として選出しています。