市販されていたVHS(ビデオテープ)などの中には、コピーガードというダビング防止機能が付与されているものがあります。そのようなビデオテープではDVDへダビングしようとしても映像が激しく乱れて適切に録画することが困難です。
データをVHS(ビデオテープ)からダビングされたDVDを改めて再生してみると映像が激しく乱れていたり、ずっと黒い画面が表示されているだけだったりと、正しくダビングできていないことがあります。
これらの原因として考えられるものは2パターンです。ビデオテープに起因するものと、ビデオデッキに起因するものが考えられます。
原因がビデオテープにあるパターンとして、ビデオそのものが劣化していて正しく再生されていない可能性があります。また、映像記録が正しく保存されておらず、再生機で再生しても映像が表示されないといったことも原因の一つです。
あるいは、ビデオテープにコピーガード処理が施されており、ダビングしようとしても技術的に妨害されて映像が正しく映らないこともあり得ます。
ビデオテープそのものに正しく再生できない原因がある場合、個人で解決することは難しくなります。どうしても映像が必要な場合は専門業者へ依頼してください。
ビデオデッキやDVDデッキなど再生機・録画機に不具合があり、映像が正しく再生・録画されていない可能性もあります。このような場合、再生機を別のものに交換してみたり、パソコンを使って再生したりすることで回避できるかもしれません。
また、再生機や録画機に問題がなくとも、利用しているケーブルに不具合が生じている可能性もあります。
ケーブルに問題があれば、再生機や録画機の本体を交換しても正常に機能しないため、改めてケーブルを新しく用意することが必要です。
映画のビデオやアニメのビデオなど、商品として市販されていたビデオテープには、あらかじめダビングを妨害するコピーガード機能がかけられている可能性があります。
コピーガード機能は著作権を保護するための技術であり、安易にコピーガードを解除して映像を抽出・複製してしまうと、著作権侵害という不法行為に該当してしまう恐れもあります。
なお、例えばコピーガードがかかっているビデオテープを再生機で再生し、その映像をパソコン画面に表示させて、その画面をキャプチャーして録画・ダビングするといった抜け穴があることも事実です。
ただしコピーガードが著作権保護のために機能していることを考えれば、コピーガードがかかったビデオを安易にダビングすることは法的リスクを伴います。
前提として、ビデオテープにかけられているコピーガード機能そのものを解除・無効化することは、著作権侵害に該当するためNGです。また技術的にもそれは個人が簡単に行えるものではありません。
一方、コピーガードがかかっているビデオテープを普通に再生して、画面に表示されている映像をそのままキャプチャー機能で保存(ダビング)することは可能です。
ただしこれはあくまでもパソコン画面の映像を録画しているだけで、ビデオテープの映像データをそのままコピーしているわけではありません。そのため、パソコン画面のサイズに合わせた画質や映像サイズになり、モニターよりも大きな画面のテレビなどで再生させると画質は劣化します。
機械的な原因や、ビデオテープの経年劣化といった物理的な要因によって、テープの再生が正しく行われずにVHSの映像をDVDへダビングできないといったケースが想定されます。
VHSに付いているコピーガード機能によって直接的なダビングが禁止されている場合、パソコン画面を経由させるような間接的な手段で録画・ダビングすることは可能です。
ただし、そもそもコピーガードがかけられているものは著作権的に保護されているものです。扱い方によっては著作権侵害という犯罪になってしまうため注意してください。
対応メディア | DVD・CD | BD | データ |
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VHS | 598円/本 | 1,257円/本 | 598円~/本 |
miniDV | 598円/本 | 1,257円/本 | 598円~/本 |
対応メディア | DVD | BD | データ |
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VHS | 1,650円/本(60分) | ー | ー |
miniDV | 1,650円/本(60分) | ー | ー |
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