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処分方法と注意点

ビデオテープの
処分方法と注意点

ビデオテープやカセットテープといったメディアを処分する場合、自治体ごとに定められたルールに則って処分しなければなりません。このページでは、ビデオテープなどの基本的な処分方法や注意点についてまとめていますので参考にしてください。

ビデオテープの処分方法

原則として、ビデオテープやカセットテープをゴミとして処分する場合、その処分方法やゴミの出し方は居住している自治体のルールに合わせなければなりません。例えばビデオテープを一般の可燃ゴミや普通ゴミとして取り扱っている自治体であれば、そのまま可燃ゴミ指定のゴミ袋などに入れて家庭ゴミとして処分することができるでしょう。

対して、プラスチック製品であるビデオテープを不燃ゴミ・燃えないゴミとして取り扱っている自治体の場合、不燃ゴミ指定のゴミ袋を利用したり、場合によっては処分場へ直接に持ち込んだりといった処分方法を選択します。

以下に一般的なビデオテープの処分方法をまとめました。

家庭のゴミとして出す

少量のビデオテープやカセットテープであれば家庭のゴミとして出すことが可能です。ただし、ビデオテープやカセットテープにはプラスチックが使用されており、ゴミの区分や出し方は自治体によってルールがそれぞれ定められているため、各自治体のルールに従った処分方法を実施しなければなりません。

ビデオテープやカセットテープについて可燃ゴミとしているのか、不燃ゴミとしているのかは同じ都道府県内であっても市町村によって違っていることも少なくないため、まずは自分が居住している自治体やエリアのゴミ出しルールを確認してください。

なお、大量にビデオテープやカセットテープが存在している場合、家庭ゴミとしてゴミの日に出すのでなく、処分場へ直接に持ち込むことが推奨される場合もあります。

自治体が指定する処分場へ持ち込む

自治体によっては、居住している自治体のエリア内、もしくはゴミ処理に関して提携している近隣の自治体などにある指定処分場へ直接にゴミを持ち込むことも可能です。

処分場へ直接にゴミを持ち込む場合、指定の有料ゴミ袋を利用せずともそのままゴミを引き渡して処理してもらうことができます。ただし、ゴミの処理には一定の費用がかかり、また持ち込み方法についても自治体や処分場ごとにルールが定められているため必ず事前に確認しておきましょう。

なお、自治体の処分場へゴミを持ち込めるのは、指定されている自治体に暮らしている住民のみとなっており、原則的に余所の自治体の処分場へゴミを持ち込むことはできません。

また、個人の収集範囲を超えて大量にビデオテープやカセットテープが存在する場合、家庭ゴミでなく産業廃棄物として判断されてしまい、直接に引き受けてもらえない可能性もあります。

不用品の回収業者に依頼する

自治体のゴミ処理ルールに従ってビデオテープやカセットテープを処分する他にも、不用品回収業者などに依頼してビデオテープを引き取ってもらうことも可能です。

費用や回収の申込み方法は業者によって異なります。

磁気メディアに記録された個人情報を消す方法

ビデオテープやカセットテープに記録されているデータは立派な個人情報であり、特に不用品回収業者へ依頼するような場合はあらかじめデータを消去した上で処分したいと考える人も少なくないでしょう。

ここではビデオテープやカセットテープといった磁気メディアの記録を消す方法について解説します。

データを上書きする

ビデオテープやカセットテープの録画機・録音機がある場合、データを上書きして元データを消去することも可能です。

テープを裁断したりくしゃくしゃにしたりする

ビデオテープを引き出してハサミで磁気テープを切ったり、くしゃくしゃにして本体に戻せないよう変形させたりといった方法も考えられます。ただし、専門技術を有する人間によって復元される可能性もあります。

強力な磁気を持つ磁石でデータを変質させる

ビデオテープやカセットテープは磁力によってデータが記録・記憶されているメディアです。そのため、強力な磁気を持つ磁石を近づけたり、それでテープをこすったりすることで、磁気データの情報を変質させることが可能。映像を見えにくくしたり音声を聞き取りにくくしたりできます。

ただし磁石によるデータ消去では相応のレベルの磁力が必要になり、磁力の小さな磁石では十分な消去を行えない可能性もあるでしょう。

ビデオテープを処分する前に気をつけたいこと

ビデオテープやカセットテープを処分する前に注意しておくべきポイントとして、記録されているデータの確認や保存について考えることが挙げられます。

今は不要と思っても処分してしまえば後になってもったいないと感じられることもあります。後悔しないように必要なデータはきちんと複製して保管しておきましょう。

ビデオテープやカセットテープのデータを複製する方法としては大きく2パターンが考えられます。

再生機をパソコンやキャプチャーボードへつないでデータを録画する

ビデオデッキやカセットデッキといった再生機が手元にあって現在も稼働する場合、再生機をパソコンやキャプチャーボードへ接続し、再生した動画をパソコンで録画するといった方法があります。ただし、古い再生機では映像端子が赤白黄色のRCA端子しかなく、そのままではパソコンへ接続できないケースも考えられるでしょう。そのため、必要に応じて変換器などを利用することが必要です。

なお、この方法では実際にビデオを再生しなければデータを複製できないため、保存したいメディアが複数ある場合は時間がかかります。

ダビングサービス業者へ依頼する

ビデオテープやカセットテープが大量にある場合や再生機などのデバイスが手元にない場合、ダビングサービス業者へ依頼してデータの複製を代行してもらうことが無難です。

なお、サービス料の金額や依頼方法は業者によって異なっている上、個人情報の扱いを任せるため、信頼できる業者を見つけられるよう比較検討してください。

まとめ

ビデオテープやカセットテープは大切な思い出を記録するメディアとして価値がありますが、令和の現代において一般家庭でビデオテープやカセットテープといったメディアが有効利用されるケースは少なくありません。またテープの経年劣化によってデータの品質は徐々に低下していくため、むしろ大切なビデオやカセットほど早めにダビングサービス業者などを利用して複製しておき、必要に応じてマスターメディアを適切に処分する方法も考えていきましょう。

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