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大掃除で出てきたVHSの処分方法

年末の大掃除や引っ越しの準備をしていると、思いがけず昔のVHSテープが出てくることがあります。かつて録画したテレビ番組、映画、アニメ、家族の思い出が詰まったホームビデオなど、懐かしい映像を目にして、「もう再生できないけど捨てるのはためらわれる」と感じる人も多いでしょう。

しかし、VHSはかさばるため、いつまでも保管し続けるのは難しいもの。せっかく大掃除をしたのに、収納スペースが圧迫されたままになってしまいます。加えて、再生機であるビデオデッキが既に販売終了しているため、視聴する手段も限られています。

また、「処分しようと決めたものの、どうやって捨てればいいのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。こちらでは、大掃除で見つかったVHSの処分方法や、処分時の注意点について紹介します。

大掃除で出てきたVHS、どうやって処分する?

VHSの処分方法には、自治体のゴミ回収を利用する、ゴミ処理施設に持ち込む、不用品回収業者に依頼する、フリマアプリで売る、リサイクルショップに持ち込む、家族や友人に譲るといった選択肢があります。詳しく見ていきましょう。

自治体のゴミ回収を利用する

最も手軽な方法は、自治体のゴミ回収を利用することです。多くの自治体では、家庭ゴミとしてVHSテープを処分することができます。何ごみに分類されるかは、自治体によって異なります。可燃ごみとして処理できるところもあれば、不燃ごみやプラスチックごみとして扱われる場合もあります。お住まいの自治体のルールを事前に確認しましょう。

また、一度に大量のVHSを捨てる場合、自治体によっては粗大ごみ扱いになり、有料回収となるケースもあります。回収の際にごみ袋が破れてしまう可能性もあるので、適度な量に分けるようにしましょう。

自治体のゴミ処理施設に持ち込む

大量に処分したい場合は、自治体のゴミ処理施設に持ち込むのもおすすめです。、大掃除で出てきた古い家電や使わなくなった家具など、他の粗大ゴミと一緒にまとめて処分できます。

多くの自治体では、一定の重さまで無料で回収しています。大量に持ち込む場合は有料になることが多いです。持ち込み可能な日時や手続き方法は自治体ごとに異なるため、事前にホームページなどで確認しておきましょう。

不用品回収業者に依頼する

大掃除では、VHSのほかにも壊れた家電、不要な家具、古い衣類など、さまざまな不用品が出てくることがよくあります。そうした大量の不要品をまとめて処分したい場合は、不用品回収業者に依頼すると便利です。回収業者を利用すれば、自宅まで引き取りに来てもらえるため、手間をかけずにスムーズに処分できます。

ただし、業者によっては高額な費用を請求されたり、不適切な方法で処分されることもあります。信頼できる業者を選ぶために、口コミや評判を事前に確認しましょう。

フリマアプリやネットオークションで売る

市販のVHSの中には、DVD化されていない希少な作品もあり、コレクターにとって価値のあるものもあります。時間に余裕がある場合は、フリマアプリやネットオークションで出品してみるのも一つの方法です。

ただし、自分で録画したテレビ番組のVHSは著作権の問題があり、販売することはできません。また、VHSの需要は限られているため、必ずしも売れるとは限りませんし、売れたとしても梱包や発送の手間がかかる点も考慮しましょう。

リサイクルショップに持ち込む

捨てるのはもったいないが、手間をかけたくない」という場合は、リサイクルショップに持ち込むのも選択肢の一つです。店舗によってはVHSの買取を行っていることもあります。自分にとっては不要だが、まだ使える家具や家電があるなら、一緒にリサイクルショップに持ち込んでみると、ちょっとしたおこづかいになるかもしれません。

ただし、リサイクルショップでは状態が悪いものや需要がないタイトルは買取不可となることが多いため、事前に確認しておくと良いでしょう。

家族や友人に譲る

もし、VHSデッキを持っている友人や家族がいれば、その人たちに譲ることも一つの方法です。ホームビデオや家族の思い出が詰まったテープを譲ることで、映像を再生する機会が増え、思い出を共有することができます。しかし、最近ではVHSデッキを持っている人が少なくなってきているため、譲り先を見つけるのが難しいこともあります。

また、地域の掲示板やオンラインのコミュニティで、不要なVHSテープを無料で譲ることもできますが、個人情報が含まれているホームビデオを知らない人に渡すのは避けるべきです。

VHSを処分する際の注意点

個人情報が含まれるホームビデオは適切に処理する

VHSの中には、ホームビデオや家族の記録映像、結婚式や子供の成長記録など、個人情報が含まれているものがあります。そのままゴミに出してしまうと、拾われて悪用されるリスクがあるため、処分前にデータを消去しましょう。個人情報を消去するには、以下のような方法があります。

磁気テープをカットする

VHSの中には、黒い磁気テープが入っており、ここに映像が記録されています。ハサミやカッターを使って複数箇所カットすると、内容を再生できなくなります。

  1. VHSを裏返し、固定されているネジ(約5か所)をドライバーで外す
  2. 表向きに戻し、上部のカバーを取り外す
  3. 磁気テープを引き出し、ハサミで複数個所をカットする
  4. 細かく切ったテープをぐしゃぐしゃに丸め、別のゴミと混ぜて捨てる

1か所だけ切っただけでは修復できてしまうため、複数の個所を切ることが重要です。また、細かく切断した磁気テープを他のゴミと混ぜて捨てると、より安全に処分できます。

強力な磁石を当てる

VHSは磁気を利用して映像を記録しているため、強力な磁石(ネオジム磁石など)を一定時間当てると、データが破損し、再生できなくなります。ただし、完全に消去できるわけではないため、カットする方法と併用するのがおすすめです。

VHSイレーサーを使う

「VHSイレーサー」と呼ばれる専用の機器を使うと、磁気テープのデータを完全に消去できます。これは業務用の装置で、強い磁場を発生させ、データを破損させる仕組みです。

ただし、業務用のため価格が10万円前後と高額で、個人で購入するには現実的ではありません。大量のVHSを安全に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのがよいでしょう。

ゴミ出しのルールを確認し、マナーを守る

VHSの処分方法は自治体によって異なります。たとえば、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「資源ゴミ」として扱われることがあり、一度に出せる本数に制限がある自治体もあります。

また、VHSはプラスチックケースに紙のラベルが貼られていることが多いため、「ラベルを剥がしてから処分する」などのルールがある自治体もあります。ゴミ出しのルールをしっかり確認して、適切に処理しましょう。

ゴミ袋の破損を防ぐために適量を分けて捨てる

VHSは硬くて重さもあるため、大量にゴミ袋に詰め込むと破れやすくなります。収集作業員に迷惑をかけることがないよう、袋の容量の1/2~2/3を目安にして、1つのゴミ袋に詰め込みすぎないようにしましょう。

処分するVHSが大量にある場合は、数回に分けて捨てるか、自治体の処理施設に持ち込むのが良いでしょう。

ビデオテープを処分する前にダビングを検討しよう

VHSには、家族の思い出や貴重な映像が記録されていることがあります。子供の成長記録、運動会や発表会の映像、結婚式や旅行の思い出などは、二度と撮り直すことができません。

しかし、VHSは経年劣化しやすく、カビが生えたり磁気が弱くなったりすると、映像が乱れたり再生できなくなったりしてしまいます。また、VHSデッキ自体が市場から姿を消しつつあり、「持っていても再生できない」というケースも増えています。

大掃除を機にVHSを整理するなら、単に捨てるのではなく、ダビング(デジタル化)して映像を残すことも検討してみましょう。デジタル化すれば、DVDやブルーレイ、USBメモリ、クラウドなどでコンパクトに保存でき、劣化の心配もなくなります。

ダビングは業者に依頼するのがおすすめ

VHSのダビングは、自分で行うこともできますが、専門の業者に依頼するのが確実です。業者に依頼すれば、画質の補正やカビの除去、ノイズ軽減などの処理を行いながらデジタル化してくれるため、より綺麗な映像を残せます。長年放置していたVHSは劣化していることが多く、再生時にテープが切れる可能性もあります。こうしたトラブルを避けるためにも、プロの手に任せたほうが安心でしょう。

ダビングの料金は業者によって異なりますが、一般的には1本あたり1,000円から3,000円程度が相場です。本数が多い場合は、割引サービスを提供している業者もあるため、事前に料金プランを確認するとよいでしょう。

自分でダビングすることもできる?

「業者に依頼すると費用がかかるし、自分でダビングできないの?」と思う方もいるかもしれません。確かに、VHSデッキとダビング用の機材があれば、自宅でダビングすることも可能です。

しかし、画質の補正機能がない一般的なVHSデッキを使用すると、映像がぼやけたりノイズが入ったりすることがあります。また、ダビングには再生時間と同じ時間が必要になります。たとえば、90分のVHSなら90分、120分のVHSなら120分の時間がかかるため、複数本をダビングする場合はかなりの手間がかかります。

さらに、古いVHSは磁気テープが劣化しており、再生中に絡まったり切れたりすることがあります。こうした場合、自分で修復するのは難しく、無理に再生すると完全に映像が失われるリスクもあります。

コストを抑えたい場合や、1~2本だけダビングしたい場合は、自分で試してみるのも良いかもしれません。しかし、時間や手間を考えると、大量のVHSをダビングする場合は業者に依頼したほうが良いでしょう。

大切な思い出を残す
ダビングサービス業者ガイド

まとめ

大掃除で見つかったVHSの処分には、自治体のゴミ回収や不用品回収業者の利用、フリマアプリでの販売、リサイクルショップへの持ち込み、家族や友人への譲渡など、さまざまな方法があります。処分する際には、個人情報の扱いやゴミ出しのマナーに注意し、適切な方法を選びましょう。

また、処分を決める前に、ダビングを検討するのもおすすめです。大切な映像をデジタル化することで、劣化を防ぎながら長く保存できます。思い出を守りながら、適切な方法でVHSを整理し、スッキリとした空間を作りましょう。

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