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遺品整理で出てきたビデオテープの処分方法

葬儀が終わり、少し気持ちが落ち着いたら、次に考えなければならないのが「遺品整理」です。故人が使っていた家財や身の回りの物を整理し、必要なものを手元に残し、不要なものを処分する作業は、心の整理にもつながります。

そんな遺品の中でも、とくに処分に困るのが「ビデオテープ」ではないでしょうか。家族の思い出が詰まったホームビデオや、故人が大切にしていた映像作品など、簡単に捨ててしまうのはためらわれるもの。しかし、それらを再生できるビデオデッキが手元になく、「仕方なく処分するしかない」という方も多いようです。また、「処分するにしても、どうやって処分したらいいか分からない」という方もいるでしょう。

このページでは、遺品整理で出てきたビデオテープの具体的な処分方法や、処分時の注意点、また思い出を残すための選択肢について紹介します。

遺品整理で出てきたビデオテープを処分する方法

ビデオテープの処分方法には、自治体のゴミ回収を利用する、ゴミ処理施設に持ち込む、不用品回収業者に依頼する、フリマアプリで売る、リサイクルショップに持ち込む、家族や友人に譲るといった選択肢があります。それぞれの方法にメリットと注意点があるので、状況に合った方法を選びましょう。

自治体のゴミ回収に出す

多くの自治体では、ビデオテープを家庭ゴミとして処分できます。ただし、自治体によって可燃ごみ、不燃ごみ、プラスチックごみと分類が異なるため要注意。たとえば、東京都世田谷区では「可燃ごみ」、渋谷区では「資源ごみ」として扱われます。処分する前に、お住まいの自治体のルールを確認しておきましょう。

また、自治体によっては、一度に処分できる本数に制限がある場合があります。大量のビデオテープを一度に捨てると、粗大ごみ扱いになり有料回収となることもあるので、少しずつ処分するのがおすすめです。

自治体のゴミ処理施設に持ち込む

ビデオテープが大量にある場合は、自治体のゴミ処理施設に直接持ち込む方法もあります。自宅のゴミ置き場にまとめて出すと、近隣の方の迷惑になってしまうこともありますが、処理施設なら一度に大量のゴミを受け付けてもらえます。また、ホームビデオなどの個人情報が入ったビデオテープを処理施設に持ち込めば、第三者に情報が悪用される心配がなくなるのもメリットです。

多くの自治体では、一定の重さまで無料で回収しています。ただし、自治体によって料金や受付時間、搬入方法などのルールが異なるため、事前に確認しておくと安心です。

不用品回収業者に依頼する

大量のビデオテープを一度に処分したいときは、不用品回収業者に依頼するのも便利です。自分で袋に詰めたり、重たいゴミ袋を持ち運んだりする必要がなく、自宅まで回収に来てもらえるので、手間をかけずに処分できます。

ただし、業者によっては処分方法が適切でない場合もあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。特に、ホームビデオなどの個人情報が含まれたビデオテープを処分する場合は、確実に適切な処理をしてくれる業者を選びましょう。

フリマアプリやネットオークションで売る

市販のビデオテープの中には、DVD化されていない希少な作品があり、コレクターの間で価値があるものもあります。時間に余裕がある場合は、フリマアプリやネットオークションで出品してみるのも一つの方法です。

ただし、自分で録画したテレビ番組のビデオテープは著作権の問題があり、販売することはできません。また、ビデオテープの需要自体が少ないため、必ずしも売れるとは限らず、送料や梱包の手間もかかります。

また、トラブルなくスムーズに取引を進めるためには、ビデオテープの状態をしっかり説明することが大切です。ケースの傷やカビの有無などを詳しく記載し、購入者が安心して買えるようにしましょう。

リサイクルショップに持ち込む

捨てるのはもったいないが、手間はかけたくない…という場合は、リサイクルショップに持ち込むのも良いでしょう。オークションやフリマアプリと違い、面倒な手続きが不要で、その場で売ることができます。

ただし、リサイクルショップではビデオテープの買取基準が厳しく、状態が悪いものや需要のないタイトルは買取不可となることが多いです。また、ホームビデオなどの個人撮影のビデオは買取の対象外です。

一部のビデオテープはコレクター向けに高く売れることもありますが、一般的には買取価格は期待できないため、事前にショップの買取条件を確認することをおすすめします。

家族や友人に譲る

ホームビデオなど、個人の思い出が詰まったビデオテープは、家族や親しい友人に譲るのもおすすめです再生機を持っている人がいれば、思い出を共有できるので安心して渡せます。

ただ、最近ではビデオデッキを持っている人が少なくなっているため、譲る相手が見つからないこともあります。その場合は、再生機も一緒に譲ると喜ばれるかもしれません。

映画やアニメなどの市販のビデオテープなら、地域の掲示板やコミュニティサイトを利用して無料で譲ることもできます。ただし、ホームビデオのような個人情報が含まれたビデオテープは、知らない人には渡さないようにしましょう。

ビデオテープを処分する際の注意点

ビデオテープを処分するときは、ホームビデオなど個人情報が含まれるテープの扱いや、ゴミ出しの際のマナーといった注意点を押さえておくことが大切です。ここでは、ビデオテープを安全かつスムーズに処分するためのポイントを解説します。

事前に個人情報を消去しましょう

ビデオテープの中には、ホームビデオや結婚式の映像など、個人情報が記録されているものがあります。そのまま捨ててしまうと、第三者に悪用されるリスクがあるため、しっかりと対策をしてから処分しましょう。

磁気テープを切る

ビデオテープの中には、磁気テープと呼ばれる黒いフィルムが入っており、これに映像が記録されています。ハサミやカッターを使って磁気テープをカットすれば、中身を読み取れなくすることができます。

磁気テープを取り外す手順は次のとおりです。

  1. ビデオテープを裏返し、固定されているネジ(約5か所)を外す
  2. 表向きに戻し、上部のカバーを取り外す
  3. 磁気テープを取り出し、ハサミやカッターで複数箇所カットする

1か所切っただけでは修復できてしまうため、複数の箇所をカットするのが重要です。縦と横の両方向から細かく切り刻むことで、復元がより困難になります。カットした磁気テープを丸めてぐしゃぐしゃにすると、さらに復元しにくくなるので、念を入れたい人におすすめです。

磁気の力でデータを乱す

ビデオテープは磁気を利用して映像を記録しているため、強い磁気を近づけることでデータを乱すことができます。たとえば、ネオジム磁石のような強力な磁石をビデオテープに数十分間当てておくと、映像の一部が見えにくくなります。

ただし、完全に消去するわけではなく、映像にノイズが入る程度の効果しかありません。より確実にデータを消したい場合は、磁気テープをカットする方法と併用するとよいでしょう。

ビデオテープイレーサーを使う

ビデオテープイレーサーという専用の機械を使うと、磁気テープ内のデータを完全に消去できます。ビデオテープを機械の上に置くだけで消去できるため、手間がかかりません。

ただし、この機械は業務用のものが多く、価格が10万円前後と高額です。少量のテープを処分するために個人で購入するのは、あまり現実的ではありません。コストをかけずに処分したい場合は、磁気テープを切る方法や、不用品回収業者に依頼する方法を検討しましょう。

1つのゴミ袋に大量のビデオテープを詰め込まないようにしましょう

自治体のルールに従ってビデオテープを一般ごみとして処分する場合、大量に詰め込みすぎないよう注意しましょう。

ビデオテープは四隅が硬く、重量もそれなりにあるため、大量に入れるとゴミ袋が破れてしまうことがあります。破れた袋からテープが飛び出すと、収集作業員がケガをしてしまう可能性もあるため、適度な量に分けて捨てることが大切です。

また、自治体によっては一度に出せるゴミの量に制限がある場合もあります。処分する本数が多い場合は、一度に出すのではなく、数回に分けて少しずつ処分するようにしましょう。

ビデオテープを処分する前にダビングを検討しよう

ビデオテープには、家族の思い出や大切な映像が記録されています。特に、故人が撮影した映像や、故人が映っているビデオはかけがえのないものです。

しかし、ビデオテープはかさばるうえに、再生機がなければ見ることができません。「このまま持っていても再生できないし、処分するしかない」と考える方もいるでしょう。また、ビデオテープは年月とともに劣化し、カビが発生して再生自体ができなくなってしまうこともあります。

そんな映像を守りながら整理する方法として「ダビング」があります。映像をデジタル化すれば、ビデオデッキがなくても再生可能。劣化を防げますし、DVDやブルーレイであればコンパクトに保存できます。

ダビングは業者に依頼するのおすすめ

ビデオテープのダビングは、自分で行うこともできますが、手間や時間を考えると、専門の業者に依頼するのがおすすめです。ダビング業者では、少量から大量のビデオテープまで対応しており、一般的には1本あたり1,000円程度でダビングを行ってくれます。

また、業者の中には、カビが生えてしまったビデオテープや、劣化して映像が乱れてしまったテープを修復してくれるところもあります。故人が撮影した貴重な映像が再生できなくなってしまった場合でも、適切な処理を行うことで映像をよみがえらせることができるかもしれません。

自分でダビングすることもできる?

「業者に頼むと費用がかかるし、自分でダビングできないの?」と思う方もいるかもしれません。確かに、再生可能なビデオデッキがあれば、自宅でダビングすることも可能です

しかし、ビデオテープのダビングには、基本的に「再生時間と同じ時間」が必要です。たとえば、90分のビデオテープならダビングに90分、120分のビデオテープなら120分かかります。ダビングする本数が多いほど時間がかかるため、作業負担は大きくなります。

また、ダビングの画質は、使用するビデオデッキによって左右されます。業務用のビデオデッキと家庭用のビデオデッキでは、映像の出力品質が異なるため、家庭用のビデオデッキを使ってダビングすると、映像にノイズが入ったり、細かい部分がぼやけたり、色合いが変化したりすることも。

あの日の空気感や、故人の表情、家族の笑い声――せっかく残すなら、できるだけきれいな映像でよみがえらせたいですよね。

業務用ビデオデッキを使用しているダビング業者なら、より鮮明な映像でダビングすることが可能です「大切な思い出を、より良い形で残したい」という方は、ぜひ業者に依頼することも検討してみてください。

大切な思い出を残す
ダビングサービス業者ガイド

まとめ

遺品整理で見つかったビデオテープには、故人が大切にしていた時間や、家族と過ごした思い出が詰まっています。しかし、かさばるうえに再生機がないと見られないため、「仕方なく処分するしかない」と考える方も多いのではないでしょうか。

ビデオテープを処分する方法には、自治体のゴミ回収を利用する、不用品回収業者に依頼する、フリマアプリやリサイクルショップで売る、家族や知人に譲るなど、さまざまな選択肢があります。処分する際には、個人情報が記録されている可能性もあるため、適切な処理を行うことが大切です。

また、処分を決める前にダビングをして映像を残すことも考えてみてください。故人が撮影した風景や家族の団らんが映っている映像は、二度と手に入らない貴重な思い出です。デジタル化すれば、ビデオデッキがなくても気軽に見返せるうえ、劣化を防ぎながらコンパクトに保存することもできます。

思い出を未来につなげるために、「捨てる」だけでなく、「どう残すか」という視点も大切にしながら、最適な方法を選びましょう。

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